本年度12月議会よりインターネット中継が始まりますので、全部とはいきませんが、見せていただきました。以前にも書いたことがありますが、どうしても議会は平日に行われるため、議員が何を言っているのか、またそれに市長や行政側がどう答弁しているのかいまいち見えてこないということですので、いつでも生のやり取りが見られるということで大変有意義なものであると思われます。
議会インターネット中継は、以下のサイトで閲覧可能です。 http://60.32.96.154/kasai/
残念なことに、ある議員からは、前向きに加西市をよくしていこうという議論であれば大いに結構なのですが、残念ながら好き嫌いの感情論でものごとを推し測ろうとする態度をとるように思えた議員の方もいらっしゃったのは、遺憾であります。
また、採用問題について市長が違法行為をしたという旨の発言をした議員の方もいらっしゃいました。鵜呑みにされる方はいないと思いますが、以下にこちら側の正当性をもう一度載せておきます。なお、同じ内容は、後援会および市役所ホームページ、奥秋氏のブログにも掲載してあります。
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▼平成18年度加西市職員採用について(経緯説明)
平成19年4月20日 加西市長・中川暢三
市長不信任、市議会解散を経て、現在、加西市議会議員選挙の最中です。このような事態となり、市民の皆様には多大なご迷惑をおかけし、また世間をお騒がせしたことを深くお詫び申し上げます。
職員採用で一体どのような問題があり、そこに市長がどう関与したのか、真相を十分に究明することなく、議会・百条委員会が、性急に一方的な結論を出したのは大変遺憾です。
私は、先日2回にわたり市民の皆様に説明会を開催いたしましたが、ホームページ上でもその概略をお知らせ申し上げます。
▼良い人材を採用することが目的
疑惑とされたのは、平成18年度の職員採用ですが、コネや情実ではなく本人の実力で入庁し、全員が志高く頑張ってくれております。私が、改革に燃えて初登庁した当時の採用であり、地方公務員法に則り、外部からいかなる影響も受けずに合理的な理由で採用したものです。市役所改革のため、市民の皆さんのために真に役立つ優れた人材を確保しなければという全く純粋な気持ちで選考したものです。
▼一切不正はありません
私は、市長として、市民の皆さんの利益に背いたり、天に恥じる違法行為はしていません。選定理由がはっきりしていたし、外に対してもしっかりと説明できることなので、私にとって、データ改ざんの必要は全く無く、改ざんの指示もしていません。選考結果について、外部から照会があれば、事実を説明すれば済むことです。
私は、市民のためになることを行動原理や判断基準として、改革に燃えて、単身市役所に乗り込んだ訳ですから、改革の足かせや自らの弱みを握られるような違法行為などは断じてしておりません。
▼採用は大変重要な行政行為です
公務員を一人採用するということは、大変重要なことです。退職金も含めた生涯賃金では3億円近い投資であり、それは市民の皆さんからの税金で賄われるのです。そういう認識がないまま、ただ欠員を補充するための採用は問題であり、私は、市長として自らチェックし、少しでも良い人材を確保することが責任を果たすことであると考えました。
▼試験委員会の結果は基本的に尊重しました
試験委員会から提出された資料を私が精査し、再評価したことにより、順位の入れ替わりはありましたが、一旦決定した合格者を不合格に入れ替えたものではありませんし、成績不良者を恣意的に上げたものではありません。
私が、独断で採用を決めたものではなく、試験委員会の選考により上位に絞られた中から、成績に大差のない範囲内で、人間を総合的に評価し、真に市役所に必要な人材、市民の役に立つ人材を確保するべく、受験者全体の上位に入っている成績優秀者の中から選んだものです。
すなわち、市長が裁量で全てを決定するのではなく、客観的判断に基づき採否を判定したものであり、その判定に当たっては、試験委員会が作成した候補者名簿を基本的に尊重しつつ、精査と思案の上で一部名簿順とは異なる採用判断をしました。
▼事務手続きのミスと私の不明
私の採用方針を試験委員会で、内部規程の見直しも含め、再審議するなどして、所定の事務手続きがなされているものと思っていましたが、実際には試験委員会に諮られていなかったのは事実であり、市役所内の意思疎通が不十分であったことは、深く反省いたしております。
今回の問題は、市役所の職務遂行において事務方との連携がしっかりできていれば本来起こらなかった問題で、内部管理という点では最終的責任は私にあります。
ただ、就任直後のため、私が市役所内の内部手続きに疎かったという点、事務方がもっと丁寧に説明すべきであったという点では、事情斟酌をお願いしたいところです。
市長就任1ヶ月頃の私は、助役が不在で職員との信頼関係も構築できていない状況にありました。それが一つの原因となって、このたび大きな誤解と混乱を生じさせていることを、深くお詫び申し上げます。
▼事実は簡単なことです
市長が強引に指示して不正行為をさせたかのように誤解されていますが、採用の重要な部分について、私の考えが全て事務方に受け入れられた訳ではありません。
結局、私は、事務方の意見に従い、書類を精査して再評価することしかできなかったもので、独断専行で全てを決定したものではありません。
事務方による内部手続き上の手落ちがあったこと、就任間もない私も十分にフォローアップできていなかったこと、私の指示なしに職員が事務上の整合性を図るために改ざんを行っていたことなどの問題が複合したものです。
▼真に加西市が必要な人材とは
市役所の職員には、報告書・決裁書・説明書・企画書などをしっかりと作成できる、論理的思考、文章力、説得力などが不可欠で、採用にあたってはその観点からも選考する必要を感じていました。
役所の仕事の多くは、高度の専門学力を要する難しい仕事は限られており、むしろ、市民サービスの現場において、市民との協働や連帯ができるような幅の広い人間性をもった職員が今求められています。例えば、ペーパーテストの点数が良好な人で、答えの決まっている問題は解決できても、未知の問題や突発事態には対処できる能力に欠ける人も見受けられます。
加西を外からの視点で観られる人、市民・納税者の立場と行政の立場、双方から物事を見られる視野の広い人、自ら考え解決していける人材、それらは社会経験などから培われるものです。
▼よい人材を確保するには
積極的に応募者の違い・特性・持ち味を見出し、適切に評価しようという採用試験でなければ、今後の市役所に必要な人材を確保することができません。職員の給料や手当ては、全て市民の税金から支払われています。従来の試験委員会方式では評価しえない「人材としての可能性」、簡単に言えば、「磨けば玉になるか」「今以上に輝くか」などを私は評価した訳です。
単に欠員を補充するという発想ではなく、採用後にどこの部署でどう働かせるかという観点から選考しました。ただ漫然と採用試験を実施し、その点数を集計して成績上位から頭数だけ確保する方式では良い人材を選べません。そのような選考方法を毎年続け、地方公務員法で定められた競争試験も勤務評定も行わず、勤続年数だけで昇格昇進させてきた結果が、市役所の現状であると思っています。
▼任用権をもつ市長の責任
市長は、積極的に良い人材を選ばなければならない責任があります。権限の反面には大きな責任が伴うのです。採用した人材が、市民のためによく働くように指導・育成する責任もあります。サービス精神があるか、コスト意識があるか、市民に喜ばれることを生き甲斐とできるか、主体的に考えて行動し成果を出せるか否かによって、市役所の業務効率や市民サービスの質が随分と違ってきます。
私は、気付きと行動のある人材をいつも探していますし、現職員にもそのような人材に育ってもらうよう努力しています。採用した人材の出来不出来、あるいはその後の人材育成の良し悪しによって、業務効率も市民の将来負担にも相当な違いが出ます。
▼地方公務員法に違反していません
点数や成績では大差のない中、どの候補を採用するかは市長の判断に委ねられ、任用権の範囲内であり、地方公務員法15条の任用基準に反していません。即ち、その選考方法は、法が定める受験成績、勤務成績、その他の能力の実証に基づくもので、受験成績すなわち筆記、論文、面接の得点と偏差値による集計方法を導入しました。勤務成績については、民間企業等での勤務実績などを考慮しました。その他の能力の実証については、論文により今後の市政に寄与するであろう能力を見極めました。このように合理的かつ客観的判断に基づいたもので、いずれも「平等取り扱いの原則」(地方公務員法3条)にも合致しており、任命権者として違法行為はどこにもないと確信しています。
▼試験制度の改革
今回の騒動は、市役所の内部管理体制が甘く、リスク管理能力が不十分だったことが遠因となったと認識しています。面接試験には、人を見る眼があって、普段からしっかりと仕事ができ、市民本位で物事を考え実行してきたような面接官が当るべきで、今回の不正採用疑惑を機に、より透明性が高く、公正かつ妥当な採用選考のあり方を検討するべく、外部有識者に諮って試験委員会のあり方を再検討する委員会を立ち上げたいと思っています。
▼協調とリーダーシップ
就任当初はお互い異質なものがぶつかり合っていましたが、以降、事務方と議論・協議を重ねつつ、良識的なところで結論を出しています。私も最近は反省し、当初のスタイルから大分丸くなってきたと自覚しています。就任以来、市政が時々の混乱はあるものの、妥当な人事異動や予算編成や入札執行などができているのは、職員の協力も得られているからです。
ただ、これまでの市役所の常識や旧来のやり方に慣れきっていたのでは、新しい施策や改革・改善の具体像を描けません。そういう部分はトップダウンとならざるを得ません。
今後は、市民の皆様そして議会は元より、職員にもより一層十分な説明をし、納得の上で仕事をしてもらうよう努めたいと思っています。市民・納税者のことを思い、また、加西市の将来を考えれば、急激な変化には配慮しつつ、改革の灯を消してはいけないと思っています。
▼改革への試金石
採用問題は、多くの自治体にも共通するテーマです。これを機に、より透明性の高い公正な採用方式を確立することで全国に先駆的モデルを示したいと思っています。また、市民の皆様には市政への関心を一層高めていただき、まちづくりや政治参加へのきっかけになれば、「災い転じて福となす」ことができると考えております。
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