カテゴリー「対照言語学」の2件の投稿

ロシア語の母音と日本語の母音

日本語の母音は、あいうえおの5つで世界でもっとも一般的な母音体系だと言える。

ほかの文明語で、この5母音体系をもっているのは、スペイン語、グルジア語、ロシア語、ポーランド語、チェコ語、死語でラテン語などだと言われています。

ただ、ロシア語の場合、音素的に5母音であって、音声的にはいろいろな音を持っている。

Ыという音がその例で、iとuの中間的な音だと言われている。IPAでは、特別な記号が充てられいますが、別の機会に紹介します。ただ、この音は、語頭に現れず、またロシア人の頭の中でiの硬音として認識されているため、iという音素のバリアントとされます。

このようにロシア語と日本語は違うところばかり目立ちますが、母音の数という点で共通点を持ちます。

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対照言語学と比較言語学

言語学の世界では、「比較」という言葉を用いる時、我々が一般的に用いる意味とはまた異なったものとして使用される。

例えば、ロシア語と日本語の名詞を比べてみて、複数と単数を明確に区別するしないで異なっているとか、類似点や相違点を発見していくことを「比較する」とは言わない。

言語学で比較するという言葉を用いる際は、同じ語族の語彙や音の対応を見て、その語が同じ起源をもつということや、さらにロシア語とウクライナ語が同じ東スラブ語であるという言葉の系統を明らかにする際に、両言語の音韻的、語彙的、文法的な特徴を比べることをいう。言語学において、比較するといえば、両言語の系統のつながりの有無を証明するためにいろいろな特徴を比べるという場合にのみ使用される。

さて、日本語と韓国語を比べて、韓国語のほうが母音の数が多いとかといった系統を論議しない言葉同士を比べることを、言語学では対照すると言う。

この比較と対照との区別であるが、よく間違えやすいので、注意していただきたい。

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