ロシア語で「法則」
法則という言葉は、言語学でも使用されます。
例えば、音韻法則という言語学の用語があります。例えば、日本語の「ん」という音は、「たんぼ」の「ん」と「かんこう」んと「さんど」の「ん」とは異なっています。mとngとnという音ですが、これらは日本語では同じ「ん」という音素なのです。では、このmとngとnがどういう場合に現れるかと言うと、後ろの子音の調音位置によって異なっているという相補分布を見せます。
このように、音に対する決まりみたいなのを明らかにしていくことを、音韻法則を解明するといいます。
さらに、比較言語学の法則の中にフォルトゥナートフ・ソシュールの法則という音韻法則があります。ソシュールはみなさん御存じですね。フランスの言語学者で構造主義の創設者です。フォルトゥナートフはロシアの言語学者で、比較言語学者です。フォルマリズムで有名なモスクワ言語学派の創始者です。さて、このフォルトゥナートフ・ソシュールの法則というのはなんじゃらほいというと、実は一般言語学の用語ではなく、印欧語比較言語学の音韻対応の法則で、リトアニア語などのバルト諸語とスラブ諸語とのアクセントの対応です。
ロシア語で、法則のことをзаконといいます。フォルトゥナートフ・ソシュールの法則はзакон Фортунатова-Соссюраといいます。
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