カテゴリー「ロシア語で言語学用語」の25件の投稿

ロシア語で「法則」

法則という言葉は、言語学でも使用されます。

例えば、音韻法則という言語学の用語があります。例えば、日本語の「ん」という音は、「たんぼ」の「ん」と「かんこう」んと「さんど」の「ん」とは異なっています。mngnという音ですが、これらは日本語では同じ「ん」という音素なのです。では、このmngnがどういう場合に現れるかと言うと、後ろの子音の調音位置によって異なっているという相補分布を見せます。

このように、音に対する決まりみたいなのを明らかにしていくことを、音韻法則を解明するといいます。

さらに、比較言語学の法則の中にフォルトゥナートフ・ソシュールの法則という音韻法則があります。ソシュールはみなさん御存じですね。フランスの言語学者で構造主義の創設者です。フォルトゥナートフはロシアの言語学者で、比較言語学者です。フォルマリズムで有名なモスクワ言語学派の創始者です。さて、このフォルトゥナートフ・ソシュールの法則というのはなんじゃらほいというと、実は一般言語学の用語ではなく、印欧語比較言語学の音韻対応の法則で、リトアニア語などのバルト諸語とスラブ諸語とのアクセントの対応です。

ロシア語で、法則のことをзаконといいます。フォルトゥナートフ・ソシュールの法則はзакон Фортунатова-Соссюраといいます。

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ロシア語で文字

世界には様々な文字があり、その歴史を調べたり、どういう特徴を持っているのかのていると多様性があって面白い。

例えば、pとかkとかいわゆるアルファベットという文字は、基本的に音をあらわす文字であり、表音文字という。

それに対して、漢字とか古代エジプトのヒエログリフとかは、音もあらわすし、それ自体意味を持っている文字なので表意文字と言われている。

文字について話をするとどこまでも長くなるので、このあたりで置いておきたいが、ロシア語で文字のことをписьмоと言います。

ちなみに、この語彙は、「手紙」という意味をも持ちます。

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ロシア語で意味論

意味論とは、言葉の意味を分析していく言語学の一分野である。

語彙論とは、語の意味を分析する分野なので、文や形態素という他の分節も扱う意味論とは少し異なっている。

ロシアの言語学では、他の国の言語学の伝統と異なり、意味論を二つの観点からみていく手法がとられている。

まず、例えばводаという語彙がどういう意味を持つのか、多義語なのか、また類義語はないのかといった形から意味を見ていく意味論のことをсемасиологияと言います。

また、逆に「机」とか「水」とか「社会主義」という概念がどういう形式で表されるのか、その形態その構造はどうなのか、既存の形式を用い意味の拡張によってあらわされるものなのか、それとも外来語として定着しているのか?という意味がどういう形を選択しているのかという研究する意味論のことをономасиологияと言います。

それらを総括して、ロシア語で意味論のことをсемантикаと言います。

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ロシア語でメタファー

久々にこの記事について書きます。

今日は意味論で用いるメタファーについてロシア語でどういうのか議題にしたいと思います。

メタファーでも、メトニミーにしろ、シネグドキーにしろ、意味がどう派生しているのかという観点から分類したものです。その3つの意味の派生の仕方や種類の説明は後日ということにして、メタファーとは何らかの類似点をもって意味の派生を行うことです。

例えば、「車」(くるま)という日本語をとると、もともとの意味は、馬車など車輪がくっついている運搬する機械という意味でした。そこで、自動車が発明されて、現在「車」という語彙は自動車を指すことが一般的となっています。馬車などと「車輪があって運ぶもの」という意味の共通点から、自動車もそういう特徴を持っているからという観点から意味を派生させたわけです。これがメタファーの特徴で、いわゆる多義語の意味の関連性を見る時、この特徴がよく見受けられます。

さて、ロシア語でメタファーですが、метафораと言います。

ギリシア語で、メタは「再度」を意味する前置詞、フォルは動詞で「持つ」という意味らしいです。

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ロシア語で「同義語」

言葉とは、不思議なもので、似たような意味を示す語彙があります。

たとえば、「言葉」と「言語」、「から」と「ので」、「きれい」と「美しい」とかいったものです。

これらは、同義語と呼ばれます。

言語学の一分野である、意味論や語彙論の世界では、たとえば「言葉」と「言語」という語は、どう違うのかといったことをいろいろな観点から説明したり、明らかにしていったりする研究を行います。

ロシア語で同義語のことを、синонимと言います。

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ロシア語で語源

語源とは、言葉がなぜそのような名前になっているのかという説明である。それを追求することを語源学とも言う。

例えば、日本語の「港」という言葉は、「み」(水)と「な」(古語で所有を意味する助詞)と「と」(門、戸)に分解でき、「海の門」というのが本来の意味である。

私は言語学の中でもこの手の研究がすごく好きで、言語学史と言葉と思考との問題と同じぐらい興味を持っている分野である。

ロシア語学でも、ロシア語史や語彙論で語源学という言葉が出てくる。詳しくは「ロシア語学」のシリーズでいずれは紹介することになるとは思うが、日本語の語源学に比べて、印欧語・スラブ諸語という系統がはっきりしておるため、非常に研究しやすい学問であろう。

ロシア語で、語源学のことを、этимологияと言います。

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ロシア語で語根

語根とは、形態論で出てくる概念で、意味の中心、コアとなる部分のことを言う。ロシア語では派生が多いため、語根と接辞の区別が大事となる言語である。

ロシア語で、語根のことをкореньといいます。「根っこ」と言う意味を拡張した語彙を使用します。

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ロシア語で音声

このシリーズも随分長くご無沙汰していましたが、今回復活です。

今日は、ロシア語で音声とはどういうのか紹介したいと思います。

音声とは、音声学や音韻論に欠かせない概念です。言語学では、音素という概念と音声という概念を区別します。

簡単に言えば、音素とは、頭の中で認識している音のことを言い、音声とは実際に発話されている音のことを言います。

これでは難しいと思いますので、もっと具体的に言うと、例えば「ア」という音があります。人によって声の高さや質、長さが違っていても、高い女の人が言う「ア」と声の太い男の人が言う「ア」とは、物理的に違う音(スペクトログラムをとると違いが出てきます)なのですが、高い低いに関わらず我々の頭の中では「ア」と聞こえます。

このように我々の脳は、音の質が違っていても「ア」と聞こえるように認知します。この人間が認識する音のことを音素と言います。それに対して、実際の音低いや高いやなど、音が持つ物理的な側面のことを音声といいます。

あ~むずかし!という人は、音素は模範的な音、音声は実際の音とみなすと判りやすくなったかな?これでも難しいか!哲学がわかる人は、音素は観念的な音、音声は物質的な音といえば判りますか?

今の私の力量では、難しくしか説明できませんが、よい方法が見つかったら紹介したいと思います。

前置きが長くなりましたが、ロシア語で音声のことをзвукと言います。

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ロシア語でグラゴール文字

スラブ語の古代文献である古代教会スラブ語は、キリル文字もしくはグラゴール文字で書かれた言語です。

グラゴール文字はキリル文字とは異なり、へんな形をしていますが、もともとはギリシア文字の草書体が元だといわれています。従って、グラゴール文字とキリル文字は一見見かなり違っていますが、起源は同じということになります。

ロシア語でグラゴール文字のことを、глаголицаと言います。

グラゴール文字の碑文の一例を以下に示します。

Glagol

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ロシア語で音素

ついに出てきました。今日は「音素」をロシア語でどういうのか紹介したいと思います。

фонемаsign03

ちなみに、、、この用語はロシアの大言語学者・ボードゥアン・ド・クルトネによって初めて提唱された概念です。

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ロシア語で「標準語」

標準語とは、規範化された模範的な言葉である。

もちろん、辞書や文法書、正しい発音法などに基づく理想的な言語のことをいう。

そして、標準語とは、それぞれの地域の独特の言語性質である方言や個々人の言葉の差異(個人語)を超越したものであり、規範化という概念から離れることはできない。

さて、難しい説明をしましたが、標準語とは法律用語的に言えばこういうものです。

ロシア語で、標準語のことをлитературный языкといいます。直訳すれば、「文学語」ということになりますが、、、

なぜ、標準語がロシアではこういうような言い回しになるのかは、今後調べるという課題とします。

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ロシア語で形態論

ロシア語で形態論のことを、Морфологияといいます。

ただし、ロシア語のМорфология=必ず日本語の「形態論」ではありません。一般言語学での形態論とは、形態素と語形を扱う分野のことを言います。

伝統的なロシア言語学、またロシア語学では、Морфологияは品詞の研究のこと、つまり語形のみを扱います。ある語がどういう品詞に分類されるのかとか、文法的な性質によりどういう形に変化するのかのみ研究対象とされ、形態素の性質や分類はморфемика、そして複数の形態素が組み合わせることによりできる造語を研究することをсловообразованиеと呼びます。

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ロシア語で母音調和

トルコ語なのどチュルク諸語、フィンランド語などのウラル諸語、またお隣の国の言葉の韓国語んどで見られる音韻現象に母音調和というものがあります。

同一語に似たような属性を持つ母音が集中するという現象で、例えばチュルク諸語に属すカザフ語から例をとると、名詞の複数形を表わす接尾辞には、-лар/-лерなどのバリアントがあり、それが付く名詞の母音の種類によって使い分けされます。

  • ара-лар(鳥たち)

  • эке-лер(母たち)

つまり、同じ語の中に同じ母音、または似たような性質を持つ母音を集めてしまおう、かなり異なった性質を持つものは排除してしまおうというのが母音調和の本質ですね。

ロシア語で、母音調和のことを、сингармонизмといいます。

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ロシア語でヒッタイト語

ロシア語でヒッタイト語のことをХетский языкといいます。

ヒッタイト語は、印欧語のアナトリア諸語に属すとされる古代オリエントの言葉のひとつとされます。ヒッタイト人は、世界で始めて鉄器を使ったことで有名です。

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ロシア語で青年文法学派

「音韻法則に例外なし」というキャッチフレーズで、比較言語学の、また言語学全体の歴史の一ページに位置づけられる「青年文法学派」ですが、ロシア語でこの「青年文法学派」のことを何と言うのか紹介したいと思います。

青年文法学派について過去に紹介した記事を書きましたので、下記のページも参照にしてください。

http://jazykoznanie.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_b8f5.html

Младограмматикиです。Младの部分は、ロシア語молодой(若い)に対して、古代教会スラブ語の要素で(古代教会スラブ語の語彙は、現代ロシア語にとって格調高い文体になります)、грамматикиは文法ですね。

ついでに、младмолодойですが、これはロシア語語史ではполногласиеと呼ばれる音韻現象です。この現象については、また後日ということに、、、

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ロシア語で「新語」

例えば、日本語学やロシア語学の語彙論、意味論で取り扱う研究内容として、よく取り上げられるのが「新語」という語彙の種類である。

新語とは、昔はこの言葉はなかったけど、またこういう意味で使われてなかったけど、今は違う意味になっているという語彙のことを言います。

例えば、最近「空気がよめない」(KY)という言葉をよく耳にしますが、こういう類の語彙が新語とされます。昔はこういう語彙なんかなかったですよね。

新語が語彙論や意味論でよく取り上げられるのは、常にその時代や世相を表わすことから、常に新しい研究対象となるからだと思います。

日本語でもロシア語でも、どんな言葉でも常に変化しています。また、使用する状況や個人によって言葉は微妙に異なっています。このように言葉は、新しい概念が生まれたとき、いろいろな方法で命名していきます。この際、生まれるのが新語ということになります。

ロシア語で新語のことをнеологизмshineといいます。

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ロシア語で「文(ぶん)」

「談話」という単位を聞いたことがありますでしょうか?ある状況で、人間が会話もしくは思考を言葉として伝える形式全体のことを言います。談話は、言葉を単位ごとに区切っていく前の最大の単位とされます。

さて、言語学で「文」という単位に帰りますが、それひとつで談話になれる最小の単位とされます。つまり、その文という形式で、ある人のある時間やある状況における発話になることの出来る最小の単位が、「文」ということになります。

難しい言い方をしましたが、言語学では「文」という単位をこのようにとられています。

まあ、簡単に言えば、文と文の境目は、「私は昨日仕事を一時間行った。そして、家に帰った」のように、「。」だと思ってもらってかまいません。

難しいですね。bearing

難しくて当たり前なのです。言語学は科学的な学問であるのですから、定義も法律用語のように厳密でないといけないと考えています。

先ほどの「私は昨日仕事を一時間行った」もそれ自体ある人がどこかで発話したものであると考えられますので、それ自体で発話として成り立ちますので、これは文となります。文を分類したり、その意味と形式との間の関連性を見たり、その構造を研究する言語学の分野を統語論といいます。厳密には、句も扱うのですが、、

さて、ロシア語で「文」ですが、предложениеpencilといいます。

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ロシア語で認知言語学

このシリーズをはじめてから、記事を書くのが面白くてたまりません。

今日は、ロシア語で「認知言語学」をどのように言うのか紹介したいと思います。

認知言語学とは、まず基本的な考え方ですが、言葉は人間の認識活動のひとつであるという考え方に基づきます。何らかのパターンがあって、それに基づいて人間は活動を行っており、言葉もその一環ということです。「何らかのパターン」はスキーマと呼ばれ、それは不変であるものとされます。

しかし、この世で不変なものはあるのでしょうか?哲学的な話になりますが、、

「うつりゆくこそもののあわれなれ」と昔の人が言ったように、物事は絶えず状況によって変化していきます。また、人間はその変わる状況に応じて、うまく適応しているのです。

言葉も同じです。時間が過去に戻らないように、同じ状況で発話される内容はないのです。常に別の場面、別の環境におかれるのが言葉というものです。認知言語学を批判するわけではないですが、スキーマが状況に応じて変化するものとなれば、よりよい言葉の本質へ迫ることができる考え方になるかと思います。

さて、ロシア語で「認知言語学」のことを、когнитивная лингвистикаといいます。

英語のcognitive linguisticsと同じく、ヨーロッパ共通語彙を用い、ラテン語のcognitio(認識する)が語源です。

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ロシア語で共時態

「共時態」とは、通時態と反をなす概念で、言葉の歴史を無視して、現在の有様をみていくという言語学の視点のひとつです。

共時態という概念を言語学に始めて導入したのは、かの有名なソシュールです。しかし、ロシアの言語学では、その数十年前からこの区別は行われていましたことから、厳密にはソシュールが言葉を時間軸という概念を無視し、本当は時間・状況に応じて刻々と変化していく言葉を、あえて静的な物として捉え、現代の様子を記述するという言語学の手法をsynchronieと呼んだとしたほうが言語学史上妥当だと私は思います。

さて、ロシア語で「共時態」のことをсинхронияannoyと言います。このようにロシア語でも、古代ギリシア語起源のヨーロッパ共通語を使います。

古代ギリシア語のσυν-(syn-)は「共に」という意味を示す接頭辞と、χρονος(chronos)という語根(「時間」という意味)から作った造語です。

ちなみに、古代ギリシア語とロシア語とが同じ印欧祖語から発した同系統だという研究の成果の一つに、ロシア語の前置詞のс(~とともに)は、今回出てきたギリシア語のσυν-と同一起源ということが言われています。古代ロシア語では、сънです。これでギリシア語と形が近くなりましたね。それがいつの間にか、現代ロシア語ではсのみとなって、нの部分は落ちてしまいましたが、имонの造格)とくっつくとс нимのようにнが残っています。

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ロシア語で音声学

音声学と音韻論の区別は、言語学を学ぶとき非常に大事にされます。

簡単に言えば、音声学は音声、音韻論は音素を扱う言語学の分野です。

じゃあ、音声と音素とはどう違うのですが、またこれも説明するのに時間がかかるのですね、、、

また、言語学の諸分野を概説するときに書こうと思いますが、さらっと言ってしまうと、音声とは実際に発話している音で、音素とは人間が認識している音となります。

さて、ロシア語で音声学のことですが、фонетикаといいます。clip

ロシアの言語学やロシア語学では、音声学と音韻論をあまり区別せずに、人間の言葉の音を全般的に研究する分野を総称して、фонетикаと呼びます。

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ロシア語で動詞

動詞とは、品詞の一種で、状態や動作を意味する語彙類のことをいいます。動詞には、必ず時間という概念がついて回り、「時間性」という問題を避けて通れません。

ロシア語で、動詞のことをглаголといいます。ロシア語の動詞は、過去、未来、現在の時制、直説法、仮定法、命令法の法、能動、受動の態、不完了、完了のアスペクト、そして一部人称や数、そして動作主の性によって語形変化を行います。

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ロシア語でモダリティ

「モダリティ」という言語学の用語を聞いたことはありますでしょうか?

日本語で「叙想」と言うそうなのですが、モダリティという言葉が一般的だと思います。

何のことかわからないという人もいるかと思いますが、人間が言葉を使ってものごとを捉えるとき、それをどういう観点で捉えているのかがモダリティという概念です。簡単に言えば、その言葉を発した人のものの見方がモダリティです。

「今日は雨が降っている」という現象があります、あるひとはニュースキャスターで「今日は雨です」と事実を客観的に述べている。また別の人は、天気予報を見ていなくて「今日は雨だろう」と断定的ではなく推測で捉えている。また、別の人は外出を予定していて「今日は雨でなかったらよかったのに」と否定的・仮定的に捉えているというというものです。このように人間はものごとを言葉で表わすとき、同じ雨が降っているという現象であっても、様々な視点から捉えているということになります。物事をどうとらえているのか、またそれを言葉に表わすときどういう形式をとるのか、またある形式はどういう視点であるのか(中立的か、肯定的か、否定的か、仮定的か、憶測的かなど)を研究するのが、モダリティ研究となります。

本当にモダリティは難しい概念です。理解するのに苦しむ概念化と思いますが、判っていただいたでしょうか?前置きは長くなりましたが、ロシア語でモダリティは、модальностьと言います。ヨーロッパ共通語ですね。ラテン語のmoda(様態)が語源です。ちなみに、外来語の「休止モード」(休止状態)の「モード」も同じところにたどりつきます。

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ロシア語でチョムスキー

生成文法の創始者のチョムスキーのことをロシア語でなんと言うのでしょうか?

チョムスキーは、言葉をどう捉えているかというと、難しくそして簡単に言えば言葉のモジュールです。

モジュールとは、もともと宇宙船の切り離されたドックのことで、それだけで独立して、母船がなくても宇宙船としての働きをまっとうするという意味を持ちます。

その意味が拡張され、それ自体独立した体系を持つもののことをモジュールという意味を持つということなのですが、生成文法は言葉はどういう意味でモジュールなのでしょうか?

それは、言葉を発話したそのひとの個人的性格、生活環境、民族性、歴史、社会、心理状態、そのひとが置かれている状況と言葉とは切り離して考えるものである、言葉はそれらを無視して独自の体系を持ったものであるということです。

だから、生成文法は、なんやら難しい規則を追及するのであって、その言葉の歴史とか個人差が現れる方言、言葉の持つ意味という現実に即した分野(語彙論、意味論、語用論、語源学等)なんかは扱わないんですね。残念ながら、私はそれは間違いだという考え方の持ち主です。なぜ間違いかは、この生成文法の考え方では言葉の本質に迫ることができないかは、のちのちブログで書いていこうと思います。

話はそれましたが、ロシア語でチョムスキーのことは、Чомскиではなくて、Хомскийといいます。ロシア人でもホムスキーさんという姓の人もいます。「チョムスキーの文法」のことをГрамматика Хомскогоといい、ロシア人の形容詞語尾の姓と同じ格変化を行います。

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ロシア語で形態素

ロシア語で、「形態素」のことを、морфемаといいます。

形態素とは、語よりさらに分解して意味を持つ最小の単位のことを言います。

例えば、ロシア語のвода(水)は、/вод/の部分と/а/に分解されます。/вод/は「水」という語彙的な意味を持つ形態素で、/а/はその水という意味の語彙が「単数・主格」という文法的な性質を帯びているという形態素ということです。

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「ロシア語で言語学用語」スタート

101件目の記念すべき記事に、いろいろと考えましたが、今やっている世界の言語の紹介と平行して、この言語学用語はロシア語でなんと言うの?というテーマでも書いていこうと思います。

例えば、言語学の基礎用語を簡単に説明して、それをロシア語で何と呼ばれているかという観点です。「ラング」や「形態素」といった基礎用語から、有名な言語学者や世界の言語名まで言葉に関することなら何でも、ロシア語で教えてあげますという企画です。

皆さんがもしロシア語で言語学の本を読むときに参照していただければ幸いです。明日以降この企画を進めます。

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